自律神経を整えて夏バテ予防

暑さが増してきて、この季節になると体調を崩しやすくなる方もいるのではないでしょうか。

暑さでぐったりし、食欲が落ちる、お腹の調子も悪く、頭痛やめまいがするなど「夏バテ」の症状です。主な原因は自律神経の乱れです。私たちの体は、暑くなると汗をかいて体外へ熱を逃がして体温を調整しています。しかし、高温多湿の環境では汗をかきにくく、体内の熱を放散しづらくなるうえ、エアコンが効いた涼しい室内と、暑い屋外を出入りして気温差を繰り返すと自律神経の乱れを招きます。

まずは、ご自身で日常の対処法を試みてください。生活リズムを整え、充分に睡眠をとってください。また、冷たい飲食物の摂り過ぎに注意し、良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを摂ります。ぬるま湯につかってリラックスすることもいいでしょう。

それでも症状が改善しない場合は、漢方薬をおすすめします。

漢方では「気」「血」「水」のバランスが整っている状態のことを健康と捉え、このバランスが崩れた時に体の不調が生じると考えます。

夏ばては人の生理活動の源である「気」が足りなくなった「気虚」と呼ばれる状態が該当します。他覚的所見として舌の状態を観て、その方の体質や状態を診察します。漢方は症状だけでなく、一人一人の体質に合わせて薬を処方しています。不調が続く場合はぜひ一度ご相談ください。