糖尿病教室 2 糖尿病とは?

みなさん、こんにちは 心臓リハビリ担当です。

第1回の糖尿病教室は、「情報を常にアップデートしよう!」というテーマで書きました。

今回は、超基本中の基本

「糖尿病とは?」

といてテーマで書きたいと思います。

正直、こんなのはそれこそ、インターネットで検索すれば大量に情報が出てきます。

ただ、やっぱり糖尿病教室という名前で書いていくにあたって、

そもそも糖尿病ってなに?

とならないように伝えるべきだと考え、このテーマにしました。



糖尿病とは…

インスリンというホルモンの作用が低下したため、体内に取り入れられた栄養がうまく作用されずに、血液中のブドウ糖(血糖)が多くなっている状態

です。



ここで重要なキーワードがひとつあります。

「インスリン」

というホルモンです。
「インスリン」は糖尿病を話す際には絶対に欠くことのできないキーワードです。

なぜなら、血糖値を下げるホルモンは唯一「インスリン」のみなのです!

インスリンは膵臓から分泌されるのですが、血糖値が高い状態が続くと膵臓も疲れてしまい、インスリンが分泌されなくなってしまいます。

それ以外にも、やはり加齢によって膵臓の機能が低下してしまうことでインスリンの分泌能力が低下する場合もあります。

逆に血糖値を上げる作用のホルモンは複数あります。

なんで、血糖値を下げるホルモンは一つで、上げるホルモンはいっぱいあるのか?

一説には、人類の歴史上で食べ物に困ることが多かったため、低血糖にならないように血糖値を上げるプロセスを多くもつように進化したと言われています。

現代(の先進国)は人類の歴史上、食べ物に困らない時代へと変化しました。

2010年に飢饉と栄養不良で亡くなった人は合わせて約100万人だったのに対して、肥満で亡くなった人は300万人以上いた。
(引用元 ホモ・デウス(下)P14 ユヴァル・ノア・ハラリ)

糖尿病は、食べ物であふれている現代特有の病気です。

※ ここで私が言う糖尿病は2型糖尿病です。
  1型糖尿病は病態が違いますので、またの機会に。



ここで、ひとつのグラフを提示します。

このグラフは糖尿病教室でよく使っているものです。
左の「糖尿病が強く疑われる者」をみると、右肩上がりで変化しています。
左の数字は単位が(万人)ですので、とうとう糖尿病の患者さんは1000万人となりました!
まさに国民病といっても過言ではありません。

しかも、糖尿病って自覚症状がないので、
「あなた、血糖値が少し高いですよ。このままだと糖尿病になっていまいますよ。」
と言われても、いまいちピンとこない方も多いかと思います。

ここが糖尿病の恐ろしいところで、

いわゆる「合併症」が危険なんです。

だいぶ長くなってしまったので、今回はここまでにします。
合併症については、次回に詳しく書きたいと思います。

今回、「糖尿病とは?」というテーマで書きました。
なんか、あっちこっち散らかった感じの文章ですいません。

では、また。