冬に流行する感染症と言えば「インフルエンザ」ですが、今年は9月から学校などでインフルエンザが流行し学級閉鎖が相次いでいるというニュースを見かけます。
インフルエンザを予防する方法の一つとして、ワクチン接種があげられます。
従来は13歳未満の場合、不活化ワクチンを原則2回皮下注射する方法で接種が行われますが、2024年から鼻に生ワクチンを注入する「フルミスト点鼻液」というお薬が登場しました。
この「フルミスト点鼻液」の大きなメリットは、鼻腔内にワクチンを注入するだけなので針を刺す必要がなく痛みがないことです。
具体的には、左右の鼻へ0.1㎖ずつワクチンを噴射するだけで終了です。
注射を嫌がる小さなお子様にワクチンを毎年注射するのは、子供はもちろん親の負担も大きいものです。また、従来のインフルエンザワクチンは2回摂取が必要なのに対し、「フルミスト点鼻液」は1回接種で完了するのも大きなメリットといえます。
「フルミスト点鼻液」は、通常インフルエンザウイルスが侵入する経路となる鼻腔で免疫が作られるため、発症予防効果が高いともいわれています。
予防効果期間は、従来の注射型ワクチンが4~6か月程度といわれているのに対し、「フルミスト点鼻液」は約1年効果が持続します。
坪井クリニックでは、フルミスト点鼻薬の接種に対応しています。気になる方はぜひご予約下さい。(対象年齢は2歳~18歳です)
そしてインフルエンザ予防には、ワクチン接種に加え、手洗い・うがいや流行しているときは人込みを避けるなどの対策も必要です。
以下のようなことを意識して、普段から感染しにくい体づくりを心がけましょう。
◎バランスの良い食事
◎十分な睡眠
◎適度な運動
◎湿度を適切に保つ(室内:50~60%)