理学療法士の間中です。5月になるともう既に気温が上がって暑い日が多くなりますね。そこで今回は暑熱順化について書こうと思います。
暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。人体は気温が高い日が続くとそれに順応して暑さに強くなります。その性質を利用して、本格的に暑くなる前に体を暑さに慣れさせることで、熱中症になりにくい体をつくりましょう!
暑熱順化のやり方は、運動や入浴で無理のない範囲で汗をかくことです。
運動はウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動を1回15~30分、週に3~5日程度行うことがお勧めです。他にも筋トレやストレッチでも軽く汗をかくこともできます。ただし、どの運動に関してもやり過ぎには注意です!また、水分や塩分をしっかりと補給することも大切です。
入浴はシャワーのみで済ませずに、湯船につかることで汗をかくことが大切です。2日に1回程度は湯船につかるように意識すると良いとされています。その際も、入浴前後で十分な水分と適度な塩分を補給してください。
暑熱順化には個人によって差があり、数日~2週間程度必要とされています。本格的に暑くなる前から余裕をもって暑熱順化を意識するようにしてください。一度暑熱順化できたとしても、数日間暑さから遠ざかってしまうと暑熱順化の効果は下がってしまうといわれています。
なので、梅雨の晴れ間や梅雨明けやお盆明けなどに熱中症になりやすいといわれています。この熱中症になりやすい時期の2週間前を目安に暑熱順化に取り組んで熱中症を予防していきましょう!